従来の虫歯治療は、虫歯部分を削って詰めるか被せる治療が主流でした。現在でもこの方法は有効な治療法ですが、一方で歯は削れば削るほど細く弱くなってしまいます。
当院では痛くなってから削るのではなく、予防を重視しています。
日本人が歯を失う原因の95%は虫歯と歯周病ですが、虫歯も歯周病もすでに原因は科学的にわかっています。
当医院では、「何故むし歯になったのか?」「なぜ歯周病なのか?」「なぜ抜歯なのか?」の原因を共に考え、一人一人にあった治療を納得の上で提供します。そして、それを継続・維持できるようさらに予防に力をいれた、原因追求型予防管理の歯科医院です。
つまり「治療」から「予防」さらにすすんで「健康維持」へチェンジさせることが大切です。
かつて国民の歯科疾患の多さに悩まされていたスウェーデンは、1970年代に予防歯科を国家プロジェクトとして推進しました。その効果は大きく、現在ではスウェーデン国民69%が歯科での定期検診・クリーニングを受けるようになりました。その結果、スウェーデンは世界で最も歯科疾患が少ない国と言われています。
定期検診とクリーニング、そして日々の歯磨きで虫歯や歯周病を予防するスウェーデンの事例は日本に住む私達にとっても大変示唆に富むものです。
私たちは毎日食事をし、毎日飲み物を飲みます。
それは同時に、お口の中にいる虫歯菌に栄養を与えていることになります。虫歯菌が増えるほど、歯は虫歯になりやすくなります。
それを防ぐためには正しいブラッシングで歯を磨くのが1番です。
当院では、ご自宅で上手に歯磨きができるようにブラッシング指導を行っています。歯科衛生士が分かりやすく丁寧にお教えいたしますので、いつでもお声掛けください。
予防歯科の観点でブラッシングはとても有効ですが、ブラッシングだけではどうしても磨き残しが起きてしまいます。歯科医療に携わっている者でも毎回約20%ほど磨き残してしまうというデータもあります。
当院では歯科衛生士が専門の機器を使用し、どうしても残ってしまう磨き残しや食べ物や飲み物などの着色をクリーニング、歯石の除去をいたします。
虫歯が痛み出してから治療を行うのでは、歯を削らなくてはならないケースが増えます。また歯周病はそもそも痛みを伴いません。ですから、痛みの有無のみでお口の状態を自己診断してしまうのはおすすめできません。
痛みの有無に係らず、定期的に専門家の検診を受けることは予防において有効な手段といえます。