投稿日:2024年4月2日
所属しているCIDで、アメリカ医療でAIについて有名なハーバート大学医学部教授のセミナーを受講しました。
AIの波っていうのは避けては通れない感じで押し寄せていますが、どういった具合で進んでいくのかはまだまだ未知数です。
結論から言うと「まだ人間は超えれないし、ちょっと効率がよくなるなー」くらいです。
一番医療に取り入れられているのが、画像診断です。レントゲン写真とか、CTですね。
読影能力は人間をまだ超えれないです。10%くらいミス出ます。
あと、人間を超えることはなさそうです。見えないものが見えるわけではなく、見落としが少し減るくらいですかね・・。なぜなら、AIのdeep learningは人間の脳と同じようなシナプス形成を多層することで(興味のある人はググってください)、画像を認識します。
人間と同じような感じなので、やっぱり人間を超えれないし、人間と同じような読影ミスします。
それよりも「レントゲンの質」のほうがよっぽど大事です。要は、レントゲン撮影時に動かないとか、フィルムの質、現像の質、などなどです。
読み取る画像が荒かったらだめですからね。。結局はアナログの重要さが浮き彫りです。。
あと、レントゲンとかは究極の個人情報なので、オープンソースなAIを使うことが難しいです。つまり、医療機関とか病院独自でAIを作るか、院内で完結するクローズなAIを導入しないといけないので、コストは高そうです。
在庫管理(発注の自動化)とか、カルテ入力(音声から文字化)とか、はAIが得意なところなので変わっていきそうですね。歯科医院の受付とかはたぶんなくなると思います。
あとは、検査結果から、将来のリスクとか治療法を提示してくれるかもしれません。
あとは、cad/camの分野、つまり歯を作ったりする分野も進出することでしょう。
機械が自動で歯をつくる、みたいな・・。
でも、老眼で、削る歯をしっかり見えないおじいちゃん先生の形成から、機械が作るのは至難の技かもしれません
結局、歯科技工士の匠の技っていうのは必要だと思います。
結局、人間が関わるアナログの部分の精度を高めていくしかないようです。今とやることは変わらない・・。
精度の高い歯の形成、デジタルの型取り、デジタルの削る機械がある、当院なら大丈夫ですね。
でもAIの可能性は無限大なので、新しい情報はキャッチアップしていきたいと思います。