投稿日:2016年10月11日
歯がなくなったときの選択肢として「歯科用インプラント」は大きな利点があります。
しかし、そのやり方は様々なものがあり「データに裏付けされた手法」から、「ある先生が個人的に行っている手法」まで歯科業界に溢れています。
今回は、「歯を抜いてすぐインプラントを行う「抜歯即時埋入」」についてです。
この方法の
利点は、抜歯とインプラント手術が一緒にできる、場合によっては仮歯も装着できる点です。(最終的な歯が入るのは、抜歯した所が治るのを待ってインプラントを行うのと同じくらいです)
欠点は、条件がととなわないとできない、またかなりのリスク(失敗や見た目が悪くなる問題)があります。
科学的なデータによると、抜歯即時は「かなりの熟練者が行い、条件をみたし、失敗などのリスクを承知した上で行う」となっております。
本日も、8年前に左上の前歯をインプラントした患者様が来院され、前歯のインプラントは「くっついています」が、見た目にかなり問題のあるインプラントでした。前歯では、見た目が悪ければ「失敗」といわざるをえません。
骨がほとんどなくなり、歯ぐきがなくなっていました。。。抜歯してすぐにインプラントを行ったそうです。
もちろんうまく行く場合もあるとおもいますが、たった1回手術が少ないとか、数ヶ月早く歯が入る、という「美辞麗句」で行うのは良くないと思います。長い人生を見れば、数ヶ月がどれほどの価値を持っているのかは疑問です。
10年を超えて初めてうまくいったといえますが、そういったデータを出すことなく「安易」に行われているのが現状です。
西船橋ももの実歯科では、そういった「患者様」に不利益となる可能性があるインプラント治療は行いません。
抜歯してすぐインプラント埋入も行いますが、リスクなどを説明して了解いただけた患者様のみに行います。
「抜歯してからインプラントまで2ヶ月待つ早期埋入」「抜歯してからインプラントまで3ヶ月待つ遅延埋入」を推奨して行っております。
成功率は同じですが、失敗の幅(データを取る際の誤差)が「抜歯即時」に比べると少ないです。これは、大きく失敗しないことを意味しています。抜歯即時は失敗したときはリカバリーできないほど失敗してしまいます。こういった「データをいかに解釈するか?」もドクターの能力の1つではないでしょうか?
何事も失敗がつきものです。。院長である私も当然失敗します。
ですが、リカバリーを考えて治療計画を立てることが患者様に最も利益があると考えます。
当院のインプラント治療は、そういった点がもっとも他の医院と違う点であるということを自負しています。
「安心・安全・長期に安定」したインプラント治療をこれからも目指してきます。
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