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「6mm以上の歯周ポケットでも切らずに治す─患者さんから47年間の臨床で学んだこと─」


投稿日:2016年4月26日

写真(2016-04-26 17.11)

 

皆さんこんにちは。衛生士の安藤です。
先日4/24(日)は院長の母校である国立東京医科歯科大学にて、「6mm以上の歯周ポケットでも切らずに治す─患者さんから47年間の臨床で学んだこと─」というテーマの講習会に同僚の衛生士阿部さんと一緒に参加してきました。
300名を超える沢山の医師や衛生士さん達が参加されていました。
開業医であり、元日本臨床歯周病学会理事長の谷口先生が、47年間の臨床経験で治してきた様々な患者さんのデータや資料をもとに、歯周病を治すための様々な知識や技術を講演して頂きました。
まず初めに感じたのは、資料の大切さでした。当院でも、初診や検診で来院されるたびに歯周病の検査、口腔内写真やレントゲンを撮らせて頂いていますが、治療してよくなったのかどうか判断する上で、本当に必要だと感じました。
次に衝撃的だったのは、今まで一般的には歯周病の中度~重度の歯には外科的な処置をしないと治らないと言われてきた歯にも基本治療で治してきた症例が数多くあった事。もちろん例外はありますが、歯ぐきを切らなくても治るのならそれに越した事はありません。
また歯周病と言っても、歯ぐきだけの問題ではなく噛み合わせだったり、嚙みしめ癖だったり、その他にも生活習慣も影響してくるので、沢山の目を持って治療する大切さも改めて実感しました。
そして、普段から皆様にもメンテナンスの大切さはお伝えしていますが、虫歯治療・歯周病治療をしてもその後の定期検診の有無で歯の寿命が大きく変わってくるのも、今回の谷口先生の臨床データを見ても明らかになりました。
1本でも多く、長くご自身の歯で食べていけるようやはり定期検診の必要性はこれからも皆様にもお伝えしていきたいと思います。
最後に、歯周病は医師や衛生士が治すものではなく、患者さんとそして体の治す力が加わりそれが揃って初めて治癒していく疾患です。
その為にも、これからもさらにスキルアップをして、みなさまにより良い治療が提供出来るように努力していきたいと思います。

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